デジタル記念館慰安婦問題とアジア女性基金
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 基金設立と活動の骨格づくりにかかわった人々
 

武部勤

元戦後50年問題プロジェクト慰安婦問題等小委員会委員長
1941年生。71年北海道議会議員。86年衆議院議員。95年三党プロジェクト慰安婦問題等小委員会委員長。2004年自民党幹事長。

武部勤氏
 
 

 賠償とか、補償とか、請求権の問題とかは、サンフランシスコ条約と二国間の条約で解決済みである。実際、経済協力という名のもとに賠償もやってきたわけですね。国によっては、日本と当該国との間の問題は当該国の国内問題として残っているものもありましたね。また、そこのところを理屈っぽく、こうしたじゃないか、ああしたじゃないか、それは国内問題じゃないかと言ってしまえば進まないもんですからね。戦後50年を経た今、いやしがたい傷を負われたいわゆる従軍慰安婦の方々に対して、心からおわびと反省をあらわすとして、この責任は政府だとか、特定の者が責任を負うというのではなくて、国民が分かち合う、道義的な責任という観点から、国民がみんなで責任を分かち合うということで基金をつくり、募金をして寄附をつのろう。そういうことになってきたんだと思います。・・・こういうことは村山内閣でなければできなかったでしょうね。・・・やっぱりこの種の問題は、国会でも全党挙げて一致するということが大事ですから、確かに宮沢内閣のときも河野官房長官談話もありましたし、下地はできていた。問題提起されてから相当長い時間かかって、自社さ政権になって、みんな一緒になれた。だから、できたのだと思います。
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